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まりも的日常

新装開店!まりものつぶやきお引っ越し先です。

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Rちゃんに捧ぐ。さっきまで一緒に飲んでマスタ。

極限まで照明を落とした廊下を歩く。前を行く黒いスーツの男が、足を止め、右手のドアをノックした。
「どうぞ」
声を聴いただけで跳ね上がる心臓を抑えながら、框を跨ぐ。
なんで、こんな場所に来てしまうのか。
わからない、わからない、もう・・・どうでもいい。ただ、来てしまったら、もう戻れない。
殺風景な部屋。椅子が一つ、ドレッサーが一つ、ベットが一つ。そんな光景も、もう見慣れている。
ぱたん。背後に案内人が去っていく気配を感じながら、神経は目前に釘付だ。

ドレッサーの前の人物と、鏡越しに目が合う。
「なぁにぃ?また来たの。ホンっと、好きだねぇ。」
また、の部分にアクセントをつけられ、かぁ、と頭に血が上る。それでも、止まらない。
ああ、やっと、会えた・・・キツイのはわかってるのに、それでも。この先に何もないのはわかってるのに、それでも。

彼女が鏡から振り向く。ふわりと広がる栗色のウェーブ。白い肌。端が少し上がった色素の薄い眼。すっと通った鼻筋。赤く、小さい、唇。いつも通り、キレイ、だ・・・
半ば夢心地で、見つめていると、その眼が、に、と細む。
「なぁにじろじろ見てんのぉ」
私、高いからね、と続けながらドレッサーの上に霜を貼り付けたウィスキーグラスを置き、その横にある鞭を掴む。

それを見た途端、またいっそうの期待が膨らみ、両手をぐ、と握り息を詰める。
「ああ、これ?」
立ち上がり、そのまま肩の位置まで腕を上げ、床に叩き付ける。ぴしり、という鋭い音に、身が竦む。
「だいじょーぶ。後でちゃんと使ってあげるから。」
ああ、そんな事、望んでないのに。望んでるの、か・・・よく、わからない。

コツ、コツ、ヒールを鳴らしながら近付いてくる。黒のレザージャケット、ホットパンツ、網タイツ。その隙間から除く肌が、光を跳ね返すほど白く輝いている。さぞ触り心地がいいことだろう。触らせてもらえることは、ほぼ、ない、のだが。
途中で左手の煙草を一服し、ふー、と煙を吐く。その一つ一つの仕草が、完璧な調和で、美しい。

目の前に立たれる。耐えきれない緊張感に、思わず目を瞑る。つ、と手を取られる。
しばらくの沈黙に耐え切れず、そっと目を開くと、火のついた灰が、ほろり、と掌に落とされる瞬間だった。
「・・・あ、つっ!」
身体が跳ね上がる。慌てて手を引こうとするが、ぐ、と掴まれて叶わない。
「逃げられないよ。だぁってこういうの期待して来てるんでしょお」
半分笑いを含んだ口調で言われ、そこに口が寄せられる。ふ、と灰が吹かれ、落ちた灰と落とされた煙草をまとめて踏みつける。
そしてそのまま、赤く色付いたそこに舌が這う。ぺろぺろと舐められる。
(・・・---つっ)
痛い、だけの筈、なのに。
赤い唇からちらちらと除く舌。伏せられた長い睫。その睫がふ、と上がって上目使いで視線をこちらに送る。
ゾクリ。なんともいえない衝動が腰を疼かせる。もっと、もっと。だけど、すぐその手は離されてしまう。

「なぁに、もう勃ってんの。早いわね。」
その言葉に、なおも震える。いっそう緊張が高まり、またそれを見られ、くく、と嗤われる。
「それよりさ、なんでまだ立ってんの?」
「ぐっ・・・」
いきなり腹を蹴られ、たまらず蹲る。その肩口に、ぐり、と踵がめり込む。
「どう?このヒールおニューなのよ。前のはあんたの色んな汁がついちゃって駄目になっちゃったから。」
ぐり、がつ。目の前に付いた手にも踵が押し込まれ、その後、顎をつま先で蹴られる。

「ちょーっとおしおきに、今日は2本挿してみるー?」
(っ、絶対、無理だ!前回もギリギリだったのに!)
「あー、そんな顔しない。大丈夫やさしーくするよ。それに前と後ろにするから。」
目の前の床に、箱が押しやられる。開かれた中には、前回使ったものの横に、初めて見る、それは。細く、長い。
「男でも前に入るんだよぉ?イっても出せなくなっちゃうけど。あ、お前早いからちょーどいいか。」
あの綺麗な唇が、つぎつぎに卑猥な言葉を並べる。見上げると、にやりと笑って、舌を覗かせて上唇をぺろり、と舐める。

「さ、じゃあ、いつもの、言って?」
ぐ、と手が勝手に握り拳を作る。この拳を叩き付けて、嫌だ、そう言ってしまえれば楽なのに。抵抗、できない。
ごくり、と喉を鳴らし、震える声を舌に乗せる。
「・・・お願いします。女王様。」

どっちも経験あるけど、SMはSの方が数倍大変です。

いつも俺様が多いので、今回は女王様バージョンで。
煙草のくだりははじめ根性焼き状態だったんだけど、傷が残るのは愛がないよね、ってことで灰にしました。
この後お題もあるんでリハビリかねていろいろ頑張った。つもり。
うん、ちょっと通常運転に近づいてきたんじゃない?も少しかな。
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まりも
性別:
女性

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