寒いね
そうつぶやいた僕を君は笑って見上げる
冬は嫌い?
笑ってそう問いかける
君の笑顔があたたかくて
僕まで笑顔になる
冬は嫌いだけど
君と一緒に過ごすなら
うっとりと眠りに溶けてしまいそうな春も
暑さに二人で汗をかいて笑いあう夏も
舞い落ちる落ち葉を踏んで歩く秋も
どれも忘れられない
君と出会ってからのすべての瞬間が
どれも大切でかけがえのない
君のあたたかさに
いつだって僕は泣きそうなぐらいで
僕は
少しでも君をあたためられるかな
どうしたらいいかわからないけれど
触れてもいいかな
僕の手は冷たくない?
手の平に息を吹きかけるだめかな冷たいかな
ふいに君が
僕の手を両手で包んで引き寄せる
擦りながら息を吹きかける
寒いけど
私は冬も好きだよ
僕の指に指を絡ませた君が笑う
君はいつもこんな風に
なにもできない僕を包んでくれる
そんな君に笑いかけるしか出来ない僕でも
誰よりも君のことが大好きで
君の手のあたたかさが
こんなにも僕を幸せにしてくれる
小さな手を握り返しながら
来年もこんな冬を過ごしたいと願う