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まりも的日常

新装開店!まりものつぶやきお引っ越し先です。

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A Day In Autumn

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A Day In Autumn

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みなさまこんばんわ。
京セラでライブ後のこの夕べ、いかがお過ごしでしょうか。

ってなんで家にいるの私!
どうしてライブ後の打ち上げとか興奮状態でビッベントーク繰り広げてないの!

・・・それは参戦していないからですよ。はは。(トホイメ
主に金銭的な理由ですよ。

ま、目から血涙を流しながらハンカチを食い破りそうになってるやさぐれまりもは置いといて。
久々の表でのBigbang小説更新です。
支部のフォロワーさんお礼企画第三弾。感傷的なベベスン。
ツイッタで要望があったのでこっちでも上げてみます。

んーどうでしょうかねいつもの作風とずいぶん違うと思うので反応がコワ楽しみ←
三人称も久々だ~情景伝わりますかね?

すべて私の妄想ですご本家様とは全くの無関係です。
退屈しのぎに読んでやろうかな、って方は追記から。
「こんなところに、いたんですか。」
スンリの声に、公園のベンチに足を投げ出すようにして座り、はるか上空を見るともなしに見上げていたヨンべはそちらを振り向いた。
だが、再度向き直ると、そのまま顔を俯ける。視線の先を、風に弄ばれる落ち葉に向ける。
その落ち葉をかさこそと微かに鳴らしながら、スンリが歩み寄る。俯いたままのヨンべの前に立つ。

「どうしたんです。いきなりいなくなったりして。」
「……」
沈黙が帰る。スンリは軽く息を吐き、最後の一歩を踏み出す。ヨンべから少し離れた位置に座り、そちらへ向き直る。

「次はヨンベヒョンの番なんです。それが終わらないと、先へ進めません。」

この日は新譜のレコーディングだった。
一番手のタプが収録を終え、その時点で、開始時にはいたヨンべが姿を消していることにメンバーが気付いた。

「よくここが、わかったな。」
「そりゃ、マンネですから。ヒョン達の事は、なんでもわかります。」
「なんでもはないだろ。」
ヨンべが苦笑交じりに言いながら、ちらりとスンリに視線を送る。その様子を見て、スンリも笑顔を浮かべる。

「そうです。わからないこともある。だから、調べに来ました。」
「何を。」
「最近、ヨンベヒョンが悩んでる、その原因です。」

スンリの言葉に、ヨンべの顔から笑みが消え、再度俯く。

「やっぱり。何か悩んでるんですね。」
軽いため息を吐きながら、俯いたヨンべの横顔を見る。

「話してくださいよ。」
「…お前に?」
皮肉っぽい目つきを向ける。それを無言のままスンリが見つめ返す。

先に目を逸らしたのは、ヨンべの方だった。そのまま顔を背け、両手で覆う。
その手首を不意に、伸ばされたスンリの腕が掴む。

「離せよ。」
手で覆われたままのくぐもった声を聞き流し、スンリが掴む手に力を入れる。強引に顔から引き離す。

「ほら、そんな顔して。」
「…っ」
掴む手を振り払い、立ち上がって背を向ける。
そのまま逃げるように歩を進め、そこに立つすっかり葉を落とした樹木に拳を当て、額を預ける。

「そのままじゃ、みんなのところへ戻れないでしょう。」
もっともなスンリの言葉に答えることができず、唇を噛む。

「話してくださいよ、ね。」
「…お前に話す、理由があるか?」
やっと返ってきた言葉に、スンリは微かに笑む。
しばらく考えてから、告げる。

「俺は、マンネだから。」
「それが、理由になるのか。」
納得がいかない、という口調に、スンリの笑みがさらに深くなる。

「なりますよ。」
「どんな。」
興味を惹かれたのか、ヨンべがちらりと背後を振り向く。
その顔に笑いかける。

「俺にとっては、そのままのヒョン達で、十分大きな存在だから。」
立ち上がり、近付く。一歩、二歩。

「俺の前では、無理して肩肘を張る必要なんて、ないんです。」
「……」
数歩離れた位置に立つスンリを無言で見つめた後、もう一度背を向ける。
そのヨンべから目を逸らし、ベンチに戻る。
見るともなしに舞い落ちる枯葉をぼんやりと眺める。

「声が伸びないんだ、最近。」
しばらくの沈黙の後。ぽつりと零された言葉は。
まるで吐息に押し出されるようで。

「そんなことな、」
「最近の曲じゃなく、」
スンリの言葉を、いらだったような口調で遮る。

「古い曲になればなる程、出せていた域に届かない。…出ないんだ。」
それを聞き、次にどんな言葉を発すればいいのか。
スンリは膝の上に組んだ両手に目を落とし、やがてそっと、続けた。

「俺、全然気付きませんでしたけど。」
「気付かれる程下がってはいない。それに、たとえそうなっても気付かせるようなヘマはしない。」
幾分か冷静な口調に戻る。

「ジヨンも多分、気付いていない。気付かないままに、作る曲の音域を下げている。」
「そんなっ…!」
その言葉を聞いたスンリが弾かれるように顔を上げる。
気配でそれを感じ取ったのか、ヨンべが振り向く。
樹木に背中を預け、腕を組んでスンリを見下ろす。

「そうだよ。俺がビッグバンの音域を、下げているんだ。」
「……」
自嘲気味に笑うのを、黙ったままスンリが見上げる。
その視線に耐えられなくなったかのように、ヨンべが再び背を向ける。

「俺、もういなくなった方が、いいのかも、な。」
吐き出すように言うのに、眉間に指を当てて考え込んでいたスンリが、やがて口を開いた。

「ヨンベヒョンは、間違ってます。」
「何がだよ。」
背中越しの不機嫌な言葉。その背中を見つめながらさらに続ける。

「しかも三つ。知りたいですか?教えてあげましょうか?」
「さっさと言え。」
からかうような口調に、苛立った口調が返る。

「わかりましたよ。まずは一つ目。」
視線を落とし、膝の上で指折り数えながら、スンリが続ける。

「ヨンベヒョンの声は、下がったんじゃなくて、成長したんです。」
「…どういうことだよ。」

「俺は、音域が下がった事はわからなかった。でも、ヒョンの声が、昔よりずっと深く、広くなっていて、それが…聴き手の胸を、打つのは、わかります。」
「…っそんなわけ、あるかっ」
叫びだすのを抑えるように言うのに、静かな口調で応じる。

「それを決めるのは、ヨンベヒョンじゃない、VIPです。現に今もたくさんのペンが、ヨンベヒョンの声を聴きたがっている。」
その言葉を聞き、ヨンべが握り締めたままだった右手から力を抜く。そっと開いて、手の平を見つめる。

「そして二つ目。ビッグバンがヨンベヒョンに合わせてる?馬鹿馬鹿しい。自惚れるのもいい加減にしてください。」
聞いた途端、ヨンべが踵を返し、大股にベンチに歩み寄る。
スンリの胸倉を掴み、引き摺るように立ち上がらせる。

「お前っ・・・」
「殴りますか?いいですよ、殴っても。それより続きが聞きたくはないですか?」
両手を上げて言うスンリを睨んでから、乱暴に解放する。

「ヨンベヒョンだけじゃない。俺だって、他のヒョンだって、十年も経てば変わるんです。それを全部ひっくるめて、出来上がっているのが今のビックバンの筈でしょう。」
「……」
「違いますか?」
言い返せないまま、背を向ける。
そのまま歩み出そうとするのを、その腕を掴むことでスンリが阻む。

「三つ目。これが一番重要です。」
「うわっ」
ぐい、と腕を引かれ、ヨンべが倒れ込む。それを一回り大きい胸が、少し長い腕が、受け止める。

「いなくなった方がいいなんて、もう言わないで。ヨンベヒョンはビッグバンに、必要不可欠です。」
「離せっ」
「それに、」
胸に手を突いて身体を離そうとするヨンべを、さらに強く抱き寄せながら、スンリが続ける。

「ビッグバンに関係なく、…イ・スンヒョンとしても」
「…っ、」
耳元に顔を寄せる。息がかかるその感触に、ヨンべの身体がびくり、と跳ねる。

「逃がさない。…俺の好きな人、だから。」
「…お前っ、それ、どういう」
声音に含まれる真意を測りかね、面に朱を走らせたヨンべがスンリの顔を見上げようとした時、聞き慣れた声がそれを遮った。

「あっ、いたいた!タッピョン、ジヨンヒョン、こっちこっち!ってスンリ!何してんの!」

その声を聞き、スンリがゆっくりとヨンべの身体を解放する。
その顔がうっすらと笑みを浮かべているのを見て、ヨンべの頬がさらに赤らむ。視線を遮るように背を向ける。

「ちょっとスンリ!ヨンベヒョンに変な事してないよね?」
「変な事って…テソンヒョン酷いなぁ。ちょっと慰めてただけですよ。」
「じゃ俺も慰めてくれよ。」
「ちょ、ちょっとタッピョン!離して!」
スンリを囲んで始まった言い合いを見るともなしに見ていると、後から追いついてきたジヨンに肩を叩かれた。

「ヨンべ、大丈夫か。」
その目に掛け値なしの気遣いが浮かんでいるのを見て。
唇を噛み締め、緩みそうになる涙腺を引き締める。高い空を仰ぐ。

「ああ、もう大丈夫だ。悪かったな。」
「…そうか。」
しばらくヨンベの様子を伺っていたジヨンが、にっこりと表情を緩める。
それに笑い返してから、まだタプとテソンに囃し立てられているスンリを見やる。

「にしても、いつの間にあんなにたくましくなったんだか…」
「ん、何が?」
「うちのマンネ。」
ジヨンが驚いたようにスンリの方を見る。
それからヨンべに視線を戻し…いたずらっぽく笑いながら、その肩に腕を回す。

「負けてられないよ?ヨンベヒョン。」
その言葉に本格的に笑い出しながら、ジヨンの腰に腕を回す。

「お互い頑張ろうぜ?ジヨンヒョン。」
「あっ、待ってくださいよ、ヨンベヒョン!ジヨンヒョン!」

スンリの声を背中で聞きながら、ジヨンを促して歩き出す。
スタジオへ戻るために。ビッグバンに戻るために。
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