私を食べてください
それが少しでもあなたの飢えを癒すのなら
私を食べてください
こんな私でも少しでもあなたの役に立てるのなら
私の想いがあなたに届くのなら
痛み続ける胸などいらない
私の願いがあなたに届くのなら
涙を零すことしかできない瞳もいらない
食い千切られる痛みも
流れ出る温かい血が奪っていく体温も
薄れていく意識も
骨が割れる衝撃と乾いた音も
それを見るあなたが
少しでも喜んでくれるなら
毎夜夢見るその美しい顔が
違う表情を浮かべるところが見られるなら
ああもうあなたを見ることができない
私の目は抉られてしまった
ああもうあなたの声を聞くことができない
私の耳は削ぎ落とされてしまった
ああもうあなたに触れることが出来ない
私の手は、ああ、今、切り落とされようとして、いる
それでも
あなたが私を見てくれるなら
もう一度微笑んでくれるなら
なんでもできる
なにをされてもかまわない
たとえその微笑が、憐憫と嘲笑に満ちていても